北八ヶ岳 白駒池・高見石
梅雨時期に、雨の中休みがあったらどこかアルプスでも行こうと思ってましたが、
7月上旬に、なんか今年の夏は晴れが少なそうな予感というか長期予報が出ていて、ここで行っておかないとどこにも行けなくなりそうな気がしたので、
どうせなら、緑が綺麗なところに行こうと思い、大峰か北八ヶ岳か迷った末に、苔の綺麗な北八ヶ岳の白駒池・高見石周辺に行ってきました。
昔に行ったことはあったのですが、そのときは八ヶ岳縦走の通過点としか思っていなかったので、今回は新鮮な気持ちで歩けました。
暴風雨でなければまぁいいかとその日も予報は芳しくなかったのですが、結構楽しめました。
日の出くらいの時間から麦草ヒュッテから白駒池経由で高見石、そのまま白駒池に戻る予定でしたが、緑があまりにも綺麗だったので2周しました。
朝はほんのり焼けるかな?と思っていましたが、この程度でした。
黒曜の森でさっそく、気持ちいい緑に出会えました。
白駒の奥庭。
樹林帯から出ているので、気持ちいい風が吹いていました。
前に、霜の降りた木道で危うい目にあったので濡れた木道はドキドキしましたが、
この日は滑らずに大丈夫でした。
山の中の道で、木道が一番苦手です。
白駒の森
このあたりで、今回の登山は大成功を確信しました。
緑がとても綺麗ですからね。
気持ちいいです。
有料駐車場からの道と合流して、すぐに真新しい木道が設置されていたところで、
ほんのり朝日が差し込みました。
朝日が差し込むと陰影が強くなるので、それがまた楽しいです。
白駒池に着きましたが、紅葉のイメージしか持っていなかったので、どう撮ろうか迷ってこの写真になりました。
個人的には気に入っています。
日が当たれば鮮やかに。
日陰れば重厚に。
それを表現するには、もっといろいろな写真を試してみないと。と思いました。
木道の落ち葉も、また良い感じ。
オサバグサかな?
日が当たってなかったので、ストロボです。
カモシカの森付近では、影ってきたので重厚な表現をしてみたくなりました。
カモシカの森ではまた日が差してきたので鮮やかに。
高見石小屋に着いたら霧が晴れてきたので、高見石に登ってみました。
このくらい眺められれば、満足です。
高見石から、白駒池に向かう高見の森の道からはマクロレンズに切り替えました。
小さな苔も生き生きとしていて、雨もまた良いな。
がっつり苔ています。
苔は腐海風で、造形が面白いです。
今度行くときは、コケ図鑑とルーペを持っていって観察したいです。
胞子体が可愛いです。
日が差すと若葉が鮮やかで、当たらない部分は重厚で面白いです。
再び白駒池に近づきました。11時近くです。
朝5:30から歩き始めていたので、この時点で5時間30分写真撮って歩いていました。
もののけの森まで来ると、さすがに人が多かったです。
コケ丸。
可愛かったです。
ここでキャンプしてゆっくり散策するのも良さそうです。
白駒池周辺はほんとコマドリが多かったです。
あちらこちらから鳴き声が聞こえて、いい場所でした。
もう帰ろうかな?と思っていたところで霧が出てきたので、霧の森もまたいい感じなので、もう一度登ることにしました。
次は丸山方面に向かいました。
こちらは、木が細くすらっと伸びていたのでまた違う雰囲気が楽しいです。
丸山を少し過ぎると、苔の種類が変わったのか少し鮮やかに感じました。
広葉樹の若木の葉が鮮やかです。
他の森は濃い緑でしたが、季節的なものもあるかもしれませんが
この雰囲気はお気に入りです。
今回は、緑ばかりです。
緑を楽しみに行ったので、仕方ないです。
このコースは、高見石付近は岩場なので岩場なりの注意が必要です。
物を落としたら取れないと思います。
そこ以外は倒木の多い登山道なので、足首をしっかりホールドしてくれる登山靴が必要です。
また、車を降りてすぐの場所なので、気軽な服装になりがちですが標高はそれなりにあるので、季節に合わせたしっかりとした防寒と濡れ対策は必要な場所なので気をつけてください。
いま、近所の杉林でも楽しめる撮り方を試しているので、今度行ったときはどんなものが撮れるか楽しみです。
次は10月か11月か?
それとも9月の天気の悪い連休か?
鈴鹿 御池岳
GWに八ヶ岳に行った後、トレーニング不足を感じたので鈴鹿の御池岳を登ってきました。
ヒルが多い山なので出ないうちに登っておきたいのもありました。
この記事を書いてるのは7月ですが、GWごろの方が暑かったですね。
暑いのは苦手なので冷夏と呼ばれる年の方が好きですが、天気が良く無いのは困ったもんです。
ブルーモーメントに染まる山を撮りたかったので、夜2時から登ったのですが、思ったほど色が出ませんでした。
それでも雲に表情があって、綺麗でした。
朝日を浴びて輪郭だけが彩られていく。
まだ、草は冬の装い。
青空に巻雲が美しい模様を描いている
振り返ってみると北の方角は雲に覆われていて、天気の境目にいるようです。
朝日を浴びて、山の斜面の表情が豊かです。
トンネル脇の駐車場から、1時間強で鈴北岳です。
鈴北岳から日本庭園と呼ばれる台地眺めます。
この場所から、山頂までは台地をのんびり見て回る気持ちいい道が続きます。
見た目は霊仙のようなカルスト台地っぽいです。
山頂が近づくとバイケイソウがたくさん生えています。
まだ花は早いようです。
鈴北岳から1時間弱で御池岳山頂です。
北側の雲も晴れて、気持ちい空が広がりました。
山頂から、そんなに離れていない場所に、ボタンブチ。
展望の良い場所にたどり着きます。
新芽が朝日を浴びて鮮やかです。
ボタンブチから奥の平までも気持ちいい台地のコース。
強い日差しに透ける新芽はとても綺麗でした。
復路は来た道を戻りました。
2019 GW 硫黄岳
2019年のGWに、久々に残雪期の八ヶ岳に行きたくなりました。
2年前の夏に八ヶ岳に行きましたが、GWの時期に八ヶ岳に行ったのは20代前半だったので実に20年ぶりでしょうか。
でもその時の記憶はしっかり残っていますね。
山はちっとも変わってない。自分だけが年を経ているように感じます。
山の変化スピードから考えても当然ですが。
茅野や今では北杜市に名前は変わっているけど白州。
地元にいた頃よく山に行くときに使っていた車中泊ポイントもいくつか回ってみたのですが、今でもしっかり残っていました。
民家からかなり離れた林道の途中で車中泊していて、夜中に車のドアノブをガチャガチャ開けられそうになって、すぐに周りを見回しても人がいなかった不思議経験の空き地も健在だったので、今回もそこで車中泊しました。
今回は何事もなくゆっくり寝れました。
登山で不思議な思い出があるのは、この車中泊ポイントと上高地の小梨平だけですかね。
夜明け前に車中泊ポイントを出発して、桜平に向かいます。
この駐車場で車中泊しても良かったかな?
峰の松目に日が当たります。
まだ日陰には雪が残ってますね。
夏沢鉱泉までのコンクリ舗装路が溶けた雪が凍ってアイスバーンになっていました。
ここが今回の山で一番緊張しました。
夏沢鉱泉を過ぎてすぐ、雪道になりました。
オーレン小屋まではきつい登りもなく、のんびり登ることができます。
朝のうちは、雪も締まっていて歩きやすいです。
ゴミは持ち帰りましょう。
この時はブログを書こうとも思っていなかったので、オレーン小屋の写真は撮っていないので、いきなり夏沢峠です。
硫黄岳の爆裂火口はほんとすごいです。
根石岳と東天狗です。
西側はすっかり雪解けですね。
根石山荘と西天狗です。
この辺りだけ、岩の色が黄色いです。
西天狗の西側も同じ安山岩ですが、色が違いますね。
黒っぽい安山岩は南八ヶ岳全般に、黄色っぽい安山岩は北八ヶ岳に。
なんで色が違うのかな?
根石岳の登り途中に振り返ると、硫黄岳越しに赤岳が見えてきました。
硫黄岳の登りはアイゼンいらなさそうです。
阿弥陀岳と編笠山の一部、南アルプスまで見えますね。よかった。
東天狗と西天狗の間のなだらかなコル
このなだらかな部分は、もっと雪のある時期が楽しいんですよね。
もういきなりテント場です。
ブログ書く用にもっと、小屋とかテント場の写真も撮った方がいいですね。
TG-6が出たら買おうかな?
肉眼では彩雲がはっきり見ていたのに、写真だとここまで加工しないと色が出なかったです。
肉眼とセンサーの差をもっと勉強しないと。
撮って出しの撮り方もいいけど、個人的にはそれでは自分がその場所で見た景色には遠いので、RAWで加工するのが好きですね。
X100F持ってるけど、Fujiのカメラはさすがのフィルムメーカー。
フィルム時代は山ではベルビアで撮っていたのもあるけど、
その辺りがばっちり合うので、次のメインカメラメーカーの第一候補です。
翌日、再び夏沢峠です。
朝3時出発だったけど、夜明け前の山の中の雰囲気楽しんでいたらギリギリでした。
うっすら白んでくる時間から、日の出までの時間がたまんなく好きです。
太陽が当たると、一気に温度が上がるように感じます。
やっぱすごいなー。
天狗岳の左側に見えるオレンジ色が気になりました。
霧ヶ峰。まだ行ったことなかったのでこの時点で、もう一泊はやめて今日下山して霧ヶ峰に行くことにしました。
硫黄岳のなだらかな山頂部に着きました。
阿弥陀岳・赤岳・横岳の南八ヶ岳のメインを堪能できる贅沢な場所です。
権現岳も見えてますね。
甲斐駒には再び訪れなければならない使命があります。
八ヶ岳は初めてのアルプス級の山として、昔は何度も訪れました。
10代で登山を独学で始めて、低山日帰りを3年。
その次のステップアップのためにと八ヶ岳には色々お世話になりました。
その頃は、槍ヶ岳だ北鎌尾根!前穂北尾根だ!劔だ。源次郎だ!北方稜線だ!とか考えていて、単なる足がかりとしてしか考えていなかったけど、改めて登ってみると、深い森林、荒々しい岩稜などがコンパクトにまとまっていて
非常に楽しい山域でした。
これからもちょくちょくと通う予定です。
次は、梅雨時期の高見石付近かな?
越美山地 能郷白山
4月中旬に、岐阜県揖斐川町の最奥の能郷白山に登って来ました。
能郷白山の登山口は、今回登った能郷谷の他に、落ちたら死ぬ場所を無事に通り抜けた場所にある、温見峠からのコースがあります。
冬季は能郷谷コースしか行けないのですが。
車止めゲート前の駐車場に車を止めて、舗装路を3km強歩きます。
この林道が地味にこたえます。
登山口付近から来た方を見ると、山の木が伐採されていました。
杉を植林するか、自然林に還すのか。
昔は人々の生活の為に、里山はハゲ山が多かったと聞いた事ありますが、今はこうして、ブナやミズナラなどの木が生えていってるのも自然の流れだと思います。
この先、登山口にはこの山最難関の悪場があります。
写真撮り忘れた。
でも、どなたかが橋を架ける準備をしてくれている様です。
雪崩が起きない地形で巨木が少ないのも、この辺りもハゲ山だったのかな?
前山にはまだ雪が残ってます。
今年はこの辺りも雪が少なかったみたいで。
雪が少ないと、琵琶湖でも藻や虫の発生率に
影響があるそうで。今年の夏はどうなのかな?
前山が近づいてきました。
空が青いです。
この辺りは、ネマガリタケが多いので、
クマには注意が必要です。
4年位前、この写真の曲がった先でツキノワグマに出会いました。
一所懸命にタケノコを食べていて、私に全然気づいていませんでした。
足元にも雪が出てきました。
雪のある時期は、自由に歩けるのがやっぱり楽しいです。
時期が来れば、この辺りは整備されてあるので
歩きやすい場所です。
振り返って、小津三山と大垣方面です。
御嶽山が見えてきました。
霞からぽっかりと浮かんで見えて、この日はとても景色が良かったです。
もう少し雪が多い時期なら、雪庇が出来て前山手間のこの辺りが一番危険箇所かな?
白山
広角で、磯倉と能郷白山
磯倉
前山に着きました。
雪のある時期なら、ここが一番好きな場所です。
北東側にある加賀白山は別格に白くて大きいです。
山頂からは、南アルプス、北アルプス、立山も見えてほんと眺めが良い山です。
磯倉は雪の多い時期でしか行く気にならない山ですが、見る分にはカッコいい山です。
山頂手前最後の登りです。
もう少し雪の多い時期なら、雪壁に見えて圧倒的で好きな眺めの場所です。
山頂から勢いをつけて尻セードすると、ライン取り間違えると、左下の谷に吸い込まれて行きます。
山頂の登り途中から前山です。
最後の斜面を登り切ると山頂に着きました。
磯倉は下に見え、遠く横山岳や伊吹山、鈴鹿の山並みが見えます。
山頂からの白山です。
経ヶ岳が白山手前に白く見えます。
ぽかぽか陽気でしたが、雪が緩むと歩きにくいので、下山します。
この辺りで1m積もってない位だったので、雪は少なかったですね。
このアングルも雪のある時期出ないと、笹や藪で見辛いです。
前山まで、ゆったり登りなので景色ゆっくり見ながら登り返します。
日が昇ってくると、磯倉がコントラスト強くなり、アルプス風な見た目になります。
枝尾根コースを取らない限り、雪のある時期は往復になります。
コース上に岩場なんかは出てこない山で、ただ歩くだけですが、ゆっくり景色を楽しめる積雪期は楽しい山です。
標高は1600mほどですが、日本海の天候の影響を受けやすい為に積雪が多く、厳冬期は苦労します。
危険箇所は少ないですが、歩行距離は19kmとそれなりに長く体力を使う山なので、低山と舐めてかかると痛い目にあう事もあるかと思うので、準備は万端で登って下さい。
本日見かけた動物
ニホンジカ、カモシカ、ホンドキツネ、ホンドリス、磯倉の斜面をツキノワグマ親子。
鳥類
コガラ、ヤマガラ、カケス、ハシボソガラス、渡り途中なのか、コマドリ
イヌワシは、縄張り争いのバトル中と珍しいものが見れました。
山深いので、生き物が濃いです。
鈴鹿 霊仙山
4月の初旬に鈴鹿北部の霊仙山に行ってきました。
タイトル画像は花の百名山と全く関係ない画像です。
花と絡めて写真を撮っていなかったもので。
春の見所は福寿草ですが、混むのが嫌だったので時期を少しずらしました。
梅雨時期になるとヒルが出でくるので、遅すぎるのも面倒です。
15年ほど前、ヒルの為に背中が大変な事になっているのに気付かず、電車待ちしていたら駅員さんに救急車を呼ばれた思い出がある山です。
榑ヶ畑の林道奥の駐車場に車を止め、汗フキ峠を越えて大洞谷を下っていきます。
この辺りは基本的に杉の植林地です。
ちょっとした渡渉を繰り返しながらしばらく歩くと、廃村落合にたどり着きます。行く度に建物が新しくなったり、道路が綺麗になっているので、勝手に『進化する廃村』と呼んでいます。
廃村でも所有者がいるので、勝手に立ち入ってはまずいかと思います。
廃村を抜け今畑から笹峠に向けて登山を開始します。
ここも廃村のど真ん中を登山道が通っています。
昔はこんな車が入れない急斜面に人が住んでいたんですね。
ここの桜はひっそりと咲いているので好きです。
今畑を抜け、しばらく歩くとV字型の地形に出くわします。
元からV字だったのか、人が歩いた為にV字に抉れたのかはわかりませんが
かなり深いです。
しばらくゆるい道を登っていくと、東側が開けて気持ちい草原に出ます。
のんびりひと休憩するのにいい場所です。
写真は思い切り逆光です。
角型フィルターがそろそろ欲しい。
私自身はその先の森の中の方が好きですが。
朝日が出すコントラストは気持ちいいです。
その後西南尾根を登っていきます。
斜度はそれなりにあり、乾いていればパウダー状の土なので
下りに使う人は注意した方がいいと思います。
近江展望台に着くとこれから歩く、カルスト地形を望むことができます。
石灰岩の露出地帯なので、歩きにくい場所です。
獣道は岩を避けるようについているので、そちらを歩くと斜面下の方に行ってしまうので注意が必要です。
南霊岳付近までくると、福寿草が岩の間から顔を覗かせていました。
この辺りの石灰岩をよく観察すると、化石を見つけることが出来ます。
古生代から中生代の付加体だそうなので、三葉虫の化石が無いかなー?と思っていつも探しながら歩いていますが、ウミユリしか見つけられていません。
岩が減った平坦な部分を過ぎ、また岩が増えて登りが出てくると最高点が近いです。
最高点から今まで歩いてきた稜線を振り返ります。
またすぐ北の伊吹山を望むことが出来ます。
私は三角点のあるところより、こちらの方が好きです。
三角点より最高点を見ると山頂部がなだらかで広い為、みな思い思いの場所を歩いています。
経塚山からの下山路方面です。
まだ4月なので、一面茶色で華やかさがない時期ではあります。
冬ならば、このような景色です。
琵琶湖に面していて、風が強い場所なので
凍傷、低体温症対策が必要です。
だだ、ここは入門登山的に知られているので、真冬でも普通のトレッキングシューズやスニーカー、ジャージなどで登ってくる人が稀にいるので、少し心配になる場所でもあります。
また、ニホンジカがとても多く、他にニホンザル、ホンドリス、アナグマ、ホンドキツネ。鳥類では、サシバ、ハチクマ、ノスリなどの渡り鳥の経路にもなっていて、クマタカ、イヌワシなども姿を見せる山でもあります。ガイドブックでイヌワシが生息していると書いてあるので、大きな鳥を見ると色々な人がイヌワシだ。と言っていますが、ほとんどトビです。私も他の山の個体か、渡り途中の個体かはわかりませんが、20回ほど観察に出向いて1回しか見れたことはありません。
汗フキ峠から直接山頂に向かう行程であれば、コースタイム2時間30分弱で登ることが出来て、景色も360°の展望なので混む時期はとても混みます。
車を止める場所は限られているので、無理な路駐は避けるようにしてください。