越美山地 能郷白山
4月中旬に、岐阜県揖斐川町の最奥の能郷白山に登って来ました。
能郷白山の登山口は、今回登った能郷谷の他に、落ちたら死ぬ場所を無事に通り抜けた場所にある、温見峠からのコースがあります。
冬季は能郷谷コースしか行けないのですが。
車止めゲート前の駐車場に車を止めて、舗装路を3km強歩きます。
この林道が地味にこたえます。
登山口付近から来た方を見ると、山の木が伐採されていました。
杉を植林するか、自然林に還すのか。
昔は人々の生活の為に、里山はハゲ山が多かったと聞いた事ありますが、今はこうして、ブナやミズナラなどの木が生えていってるのも自然の流れだと思います。
この先、登山口にはこの山最難関の悪場があります。
写真撮り忘れた。
でも、どなたかが橋を架ける準備をしてくれている様です。
雪崩が起きない地形で巨木が少ないのも、この辺りもハゲ山だったのかな?
前山にはまだ雪が残ってます。
今年はこの辺りも雪が少なかったみたいで。
雪が少ないと、琵琶湖でも藻や虫の発生率に
影響があるそうで。今年の夏はどうなのかな?
前山が近づいてきました。
空が青いです。
この辺りは、ネマガリタケが多いので、
クマには注意が必要です。
4年位前、この写真の曲がった先でツキノワグマに出会いました。
一所懸命にタケノコを食べていて、私に全然気づいていませんでした。
足元にも雪が出てきました。
雪のある時期は、自由に歩けるのがやっぱり楽しいです。
時期が来れば、この辺りは整備されてあるので
歩きやすい場所です。
振り返って、小津三山と大垣方面です。
御嶽山が見えてきました。
霞からぽっかりと浮かんで見えて、この日はとても景色が良かったです。
もう少し雪が多い時期なら、雪庇が出来て前山手間のこの辺りが一番危険箇所かな?
白山
広角で、磯倉と能郷白山
磯倉
前山に着きました。
雪のある時期なら、ここが一番好きな場所です。
北東側にある加賀白山は別格に白くて大きいです。
山頂からは、南アルプス、北アルプス、立山も見えてほんと眺めが良い山です。
磯倉は雪の多い時期でしか行く気にならない山ですが、見る分にはカッコいい山です。
山頂手前最後の登りです。
もう少し雪の多い時期なら、雪壁に見えて圧倒的で好きな眺めの場所です。
山頂から勢いをつけて尻セードすると、ライン取り間違えると、左下の谷に吸い込まれて行きます。
山頂の登り途中から前山です。
最後の斜面を登り切ると山頂に着きました。
磯倉は下に見え、遠く横山岳や伊吹山、鈴鹿の山並みが見えます。
山頂からの白山です。
経ヶ岳が白山手前に白く見えます。
ぽかぽか陽気でしたが、雪が緩むと歩きにくいので、下山します。
この辺りで1m積もってない位だったので、雪は少なかったですね。
このアングルも雪のある時期出ないと、笹や藪で見辛いです。
前山まで、ゆったり登りなので景色ゆっくり見ながら登り返します。
日が昇ってくると、磯倉がコントラスト強くなり、アルプス風な見た目になります。
枝尾根コースを取らない限り、雪のある時期は往復になります。
コース上に岩場なんかは出てこない山で、ただ歩くだけですが、ゆっくり景色を楽しめる積雪期は楽しい山です。
標高は1600mほどですが、日本海の天候の影響を受けやすい為に積雪が多く、厳冬期は苦労します。
危険箇所は少ないですが、歩行距離は19kmとそれなりに長く体力を使う山なので、低山と舐めてかかると痛い目にあう事もあるかと思うので、準備は万端で登って下さい。
本日見かけた動物
ニホンジカ、カモシカ、ホンドキツネ、ホンドリス、磯倉の斜面をツキノワグマ親子。
鳥類
コガラ、ヤマガラ、カケス、ハシボソガラス、渡り途中なのか、コマドリ
イヌワシは、縄張り争いのバトル中と珍しいものが見れました。
山深いので、生き物が濃いです。